台湾LEDinside社（グローバル市場調査機関Trend Force傘下のLED関連調査機関）は、LEDパッケージ市場の生産高は2013年、125億米ドルとなり、2014年には133.9憶米ドル（年成長率は7％）に達すると予想した。
2014年のLED市場はバックライト応用では、依然としてタブレットPCとスマートフォンがメインアプリとなり、照明応用製品については産業用、商用、屋外照明市場の成長が最も顕著になると予測する。
そ...の中で、LEDinside社は2014年LED応用市場の注意すべき６つの変化を次のように示した。
1.テレビ用バックライト、将来の成長にかげり
LEDinside社の統計によると、テレビ・バックライト用LEDの浸透率は2013年に95％に達しており、現在、浸透率の飽和と端末テレビの販売成長率が鈍っていることから、2014年のテレビ・バックライト用LEDの生産高は初めての下降局面になると予想する。
2.タブレットPCが依然バックライト市場の成長主要要因
2013年第3四半期、タブレットPCは閑散期の影響を受けるとともに、販路における在庫水準が高いことから出荷数は当初予想に届かないと見られ、LEDinside社では通年の出荷数を1億9,500万台に、年間出荷台数成長率も年初予測の33.6％から31.1％に下方修正した。しかし、このようにタブレットPCの出荷にやや陰りが見え、成長スピードが緩慢になったとしても、その他IT製品に比べるといまだ成長の余地は期待できる。LEDinside社は2013～2017年のタブレットPC用バックライトLEDの生産高の複合年間成長率は8％になると予測している。
3. iPhone5 SダブルFlash LED設計に期待
2013年、Flash LEDの価格が急速に下がった影響を受け、全体の生産高は3％成長に止まると予測される。一方で米Apple社ではiPhone5 Sに『True tone flash』技術を導入するなど、携帯電話メーカーは携帯電話のカメラ機能に付加価値を持たせるなどしている。
米Apple社のiPhone5 Sでは2個のFlash LEDを補光用途に使用し、元々1個だった白色Flash LEDに暖色LED 1個を追加して色温差異を補っている。そのため、ダブルFlash LEDの設計が再度Flash LEDの総需要量を押し上げ、2013年の使用個数は27.3％成長の14.4億個に、2014年には17億個になると予測される。LEDinside社はその他携帯電話メーカーが追随するか否かについて注目しつつ、将来のFlash LED市場に大きな期待をする。
4.スモールピッチLED表示ディスプレイ技術が次第に成熟
LEDメーカーではLED表示ディスプレイを従来の信号や広告用途展開していたが、最近ではスモールピッチLED表示ディスプレイなどもラインナップさせた。LEDメーカーが発売したスモールピッチLED表示ディスプレイの画素間距離は最小で1.2～1.6㎜に達し、色彩飽和度も良好で高解像度などのメリットがある。特に100インチ型モニター市場では、同サイズの液晶モニターに比べてコストがかなり低くなるため、長期的に見れば、一部テレビ・バックライト応用に代わるかたちで、商用や大衆消費分野に進出する可能性がある。
5.産業用、商用、屋外照明市場の需要が立ち上がる
LED照明市場において、2014年LEDパッケージ応用面での生産高は大幅に増加し、その中でも産業用、商用、屋外市場の成長が顕著となる。加えて、LED電球、蛍光灯や商用照明市場の需要が立ち上り、中出力LED(Mid Power LED)市場の需要が大きく増加すると予想される。特に5630PKG、3030PKGなどのパッケージがすでに市場の主流になっている。LEDinside社は2013年と2014年の中出力LEDの生産高が大出力LED(High Power LED)を大きく上回ると予測する。
6.バックライトと照明共有のLED規格が徐々に形成される
照明市場の価格競争は激しくなっているが、その中で5630PKGは既存の大出力LEDに比べコストパフォーマンスが高いことから、広く照明器具メーカーから好評を得ている。そのため、LEDメーカーでは5630PKGよりさらにコストパフォーマンスの良い製品を開発を進めており、その中で、パッケージ大手である日亜化学の757シリーズ3030PKGの発売は好評を得ている。そのため2013年第2四半期には多くのメーカーが同様の規格の製品を開発している。また、中国パッケージ・メーカーも次々に展開しており、高電流特性を有する2835PKGなど販売を始めている。これはバックライト市場だけでなく、照明市場にも使用できるため、同様にユーザーから好評を得ている。LEDinside社の市場調査によると3030(0.5～0.9W)、2835、5630と1～3W のLEDを比較した場合、3030パッケージのコストパフォーマンスが最も高く、価格競争力を最も有しており、2013年第3四半期にはすでにUS$0.12～0.16になると指摘する。また、将来的には3030と2835パッケージが5630に代わって市場の主流になると予測する。
出所：LEDinside社 ゴールドメンバーサービス情報より
ゴールドメンバーサービスのご案内
●Chapter 1: Worldwide LED Market Forecast and Summary
Market Introduction and Overview
LED Supply Chain
WW High Brightness LED Market Forecast (Revenue / Unit / Material Type / PKG)
●Chapter 2: Worldwide LED Demand Forecast (2010-2016)
(Revenue / Unit / ASP)
WW High Brightness LED for Mobile Application Forecast
WW High Brightness LED for Medium-Large Display Backlight Application
WW High Brightness LED for Lighting Application Forecast
WW High Brightness LED for Automotive Lighting Application Forecast
WW High Brightness LED for Signs and Traffic Signals Forecast
Quarterly Movement in M-L Display BLU Market- by Set / Penetration Rate/Revenue/ unit
●Chapter 3: Worldwide LED Supply Forecast (2010-2016)
Equipment Maker-- WW MOCVD Vendor's Revenue
Equipment Maker-- WW MOCVD Vendor's Shipment
Chip Maker--LED Chip vendors' MOCVD installation volume in Gan Base
Chip Maker--LED Chip vendors' Epi Wafer volume in Gan Base (wafer size)
Chip Maker--LED Chip vendors' Epi Wafer volume in Gan Base (region)
Pkg Maker--WW LED package revenue
Pkg Maker--LED package vendors' revenue Ranking
●Chapter 4: Cost Analysis Compare to Traditional Light Source
LED Lamp Cost Structure-40W Replacement
LED Lamp Cost Structure-60W Replacement NEW!
LED Lamp Cost Structure- 12W PAR30 NEW!
LED Tube Light Cost Structure- T8 Tube Light Replacement
Monitor BLU Cost Comparison between LED vs CCFL-20" Monitor
Mainstream TV Cost Analysis
TV BLU Cost Appendix
●Chapter 5: Price Forecast in White LED / LED Light Bulb
Sapphire Substrate Price Trend-2" / 4" / 6"
PSS-2" / 4"
LED Lamp Cost Structure- 12W PAR30 NEW!
LED Chip Price Trend
LED Package Price Trend
40W Equiv LED Light Bulbs Price in the UK, Germany, the US, Japan, Korea, Taiwan, and China
60W Equiv LED Light Bulbs Price in the UK, Germany, the US, Japan, Korea, Taiwan, and China
European LED Light Bulb Market Strategy
US LED Light Bulb Market Strategy
Japanese LED Light Bulb Market Strategy
Korean LED Light Bulb Market Strategy
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お問い合わせ：Granage LLP社
石田のり子 ishida@granage.com
http://www.granage.com/
2015年中国LED照明市場、100億米ドル規模（約1兆円）の需要に達する見込み、電子商取引と現物ディーラーの販売比率が次第に高まると予想
2012年に中国政府が採った一連の政策措置がLED照明内需を刺激し、中国におけるLED一般照明市場を動かし始めたと指摘した。
省エネランプやLED灯の普及を推進するために22億元（約374億円）の投入、2012年10月1日には100W以上の白熱電球や、さらに一定の効率指標以下のタングステン・ハロゲンランプの販売禁止が含まれている禁止令を正式に実施している。
サファイアインゴット産業、1st Tierのみライン生産、今後、全業者のターゲットは非LED応用領域に
サファイア基板業界が全体として供給過剰の影響下にあり、一部のインゴット製造業者のみ輸出を維持しているという。さらにこれら企業はパターン化サファイア基板（PSS）製造工程まで統合的に事業化に組み込みながら、自社で生産能力を拡大するとともに、合併買収と戦略的提携を行う事例が増えているという。
屋外照明の交換時期到来、2013年全世界の屋外向けLED照明年成長率46％に
2013年3月26日
全世界の屋外向けLED照明が2013～2015年に大幅な交換期に入るとした。
2013年、全世界の屋外向けLED照明の生産量は24億7千8百万US$に達する見込みで、年成長率は46％以上に達すると考えられる。その中でアジアパシフィックに位置する日本、中国、台湾は各種政策推進の状況下で、屋外向けLED照明への交換が最も積極的な地域である。
韓国において三菱化学、赤色蛍光体特許で米Intematixに勝訴
2013年2月7日
三菱化学株式会社は、2011年12月20日、米国のIntematix Corporationおよびその韓国での販売代理店である株式会社GVPに対し、独立行政法人物質・材料研究機構と当社とが共有する赤色蛍光体に関する特許（大韓民国特許第816693号）を侵害しているとして、蛍光体製品の韓国への輸入および販売差止めを求める訴訟を、韓国のソウル中央地方法院に提起しておりましたが、2013年2月5日付にて、ソウル中央地方法院は、三菱化学の主張を認め、米Intematix の蛍光体製品の韓国への輸入および販売差止めを命じる判決を下した。
大韓民国特許第816693号（注1）は、通称CASN、SCASN（注2）と呼ばれる窒化物系の赤色蛍光体およびそれを用いたLED、照明器具、画像表示装置等に関するものである。
ロサンゼルスにおけるLED街灯転換プロジェクト
2013年1月28日
2009年2月16日にアントニオ・ビヤライゴーサ ロサンゼルス市長とビル・クリントン前大統領はクリントン気候イニシアティブによって提案されたLED街路灯転換プロジェクトで街路灯約14万灯の導入を行った。今年の2月で4年目を迎える。
ロサンゼルスは米国で２番目に大きい21万灯（第二段階に改造される7万灯の装飾的な街灯を含む）の街路灯照明システムを所有・運営する。これらは4、500マイルの通りを照らします。
Pike Researchによると、街路灯照明は市の電気代の約40％も占めるという。
1月23日にロサンゼルスの街路灯局は、LED転換プロジェクトの最新状況を発表した。その結果、114,067ユニットが交換され、年間約5,32万米ドルの電気料金が節減された。そして、これは高圧ナトリウム街灯に対して63.3%電気代金が節減できている。
2012年12月のLED電球平均販売金額は引き続き緩やかな下落を続け、韓国のベンダーは米国展開を拡大
2013年1月15日
LEDinsideによると、2012年12月に入ってからLED電球のASPの乱高下が続いているという。全世界における12月末の白熱電球40 W相当のLED電球の平均販売金額は0.2％アップの18.7米ドル。白熱電球60W相当のLED電球は3.9%ダウンの30.9米ドルであった。
白熱電球60W相当のLED電球は、米国では引き続き販売平均価格が13.4%下がっている。これはサムスンなどの新しいブランドが米国地域において、最新のアイテムは価格を抑え、競争力のある価格設定を行った結果であるとした。また、積極的な価格設定で韓国のベンダーによって市場が拡大している。LEDinsideは特に、EcoSmartとサムスンの新製品は米国での競争力のある価格を提供しているとした。12月の米国におけるメジャーブランドでの最低水準の価格帯は15米ドルであるとした。
市場が成熟するにつれて、韓国ベンダーは韓国内では競争が激化しているため、米国や欧州市場でのビジネスの可能性に目を向けている。そのため、大きなシェアを獲得するため、積極的な価格戦略を行っていると思われる。この戦略は多様化した製品類と競争をさらに激しくし、さらなる発展する結果をもたらすと同社は分析する。
また、EU加盟国では2013年1月1日からの白熱電球の販売禁止に伴い、LED電球置き換えの勢いに対応するため販売強化推進するべきであるとし、欧州債務危機の一休みの間に同地区においてLED電球の消費大国となることをLEDinsideは確信しているとした。同社は、LED市場はより健全な競争で発展を実現しなければならないと指摘した。
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