オランダ企業ロイヤル・フィリップスの照明部門「ルミレッズ」買収を米当局から承認が得られず断念した中国のGOスケール・キャピタルは、フィリップスの別の照明部門買収を目指している。

計画は非公表だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。同部門は約50億ユーロ(約6100億円)の値を付ける可能性があると前回の買収計画に詳しい関係者は話している。

関係者によれば、フィリップスは再び中国側への部門売却が不調に終わるリスクを負うことに二の足を踏む可能性がある。フィリップスはルミレッズをGOスケール側に28億ドル(約3150億円)で売却することにいったん合意したものの、対米投資に絡んだ安全保障問題を扱う対米外国投資委員会(CFIUS)が承認しなかった。

フィリップス広報担当のスティーブ・クリンク氏とGOスケールの担当者は共にコメントを控えた。